ムクロジ的シャンプーの選び方

皆さんはシャンプーを選ぶときはどんな基準で選んでますか?

 

シャンプーだけでも手触りが良いから?

香りが好きだから?

オーガニックだから安心?

ノンシリコンだから良い?

合成界面活性剤は体に悪いみたいだから石鹸で?

 

色々なメーカーが色々な売り文句で他の製品を批判しつつ宣伝しているのでもう何がなんだかわかりません!!!

 

そこでムクロジ的視点で説明させて頂きます。

 

 

基本的にシャンプーとは髪・頭皮を洗う物です。

家庭でのシャンプーは美容室とは違いシャンプー剤は体にも触れます。

なので、頭は平気でも手が痒くなる、体が痒くなる人は多いです。

痒くなるという事は刺激になっているという事なのであまり宜しくないです。

当然ですが、痒くならない物を使う事をおすすめします。

 

シャンプーは主に3つの視点から見る事が出来ると思います。

 

  1. 髪の毛にとって良い物。
  2. 頭皮・肌にやさしい物。
  3. ストレスの無い使用感の物。

 

この3つのバランスが大事だと思います。

シャンプーの使い勝手は毛髪のコンディションによるところが大きいので、ご自身の好みのシャンプーが使える様に髪の毛のコンディションにも気を使う事が大切ですよ。

 

 

 

ちょっと長くなりますが、シャンプーの説明といくつかの注意点を

 

シャンプーには界面活性剤が含まれます。

界面活性剤とは水と油を混ぜる物です。乳化剤とか発泡剤とかのたぐいです。

 

界面活性剤には

  • 合成界面活性剤(一般的なシャンプー。オーガニックシャンプーもこちらに含まれる物 がほとんど。アミノ酸系シャンプーなど)
  • 石けん(見た目は石鹸でも中身は石鹸ではない物も沢山あるので注意)
  • 天然の界面活性剤(ムクロジやサイカチなどに含まれるサポニンなど)

があります。

 

ちまたでは合成界面活性剤は毒性が強いとか石鹸は安全とか色々と言われているようですが、実際のところどちらにもメリット・デメリットがあります。

 

 

 

合成界面活性剤を使用したシャンプー

合成界面活性剤は石油由来の物と植物由来の物に分けられます。

 

石油由来、植物由来に関わらず、強い合成界面活性剤(ラウレル・ラウレス硫酸Naなど)を使用しているものはさけた方が良いです。皮脂をとりすぎるので肌への影響が強すぎます。強ければ強いほど肌にも残ります。

弱い合成界面活性剤(アミノ酸系など)を使用していると泡立ち、洗浄力も弱い傾向がありますが、弱いほど肌にはやさしい傾向にあります。

 

オーガニックブランドのシャンプーは植物由来の合成界面活性剤を使用している物がほとんどですが、オーガニックの基準は世界共通ではないので質は商品によりけりです(様々な認証機関がある)。残念ながらオーガニックシャンプーの中にも強い界面活性剤を使っている物もあります。

 

合成界面活性剤は毒性が強い・バリア機能を破壊するなど人体に悪いと言った事も合成界面活性剤だからではなく強い合成界面活性剤だからというところが大きい様です。

排水後の環境への作用も程度の差はあれ同様です。

合成界面活性剤を使用している物でも生分解性が非常に高いものもあります。

 

 

合成界面活性剤を使用しているシャンプーのメリット

  • 髪質に合わせたものを選び易く、使い勝手の良い物が多い。

 

合成界面活性剤を使用しているシャンプーのデメリット

  • 様々な物が添加されすぎていて自分にはどんな物が良いのかわかりにくい。
  • 一般的な物は当然として、美容室で使用されている物でも強い合成界面活性剤が使用されている物がいまだに多い。

 

 

 

石鹸シャンプー

石鹸には石油由来、動物由来、植物由来のものがあります。

 

石鹸の界面活性剤はある程度薄まると界面活性作用を失います。石鹸は肌や環境に良いとされる理由はこのような性質からです。

 

石鹸でシャンプーするには毛髪のコンディションが良い事が重要です。

必要な洗浄力を発揮する為と石鹸カスを減らす為にphがアルカリ性もしくは弱アルカリ性である事も石鹸の特徴だからです。髪の毛には結構問題です。

 

肌に関してはphを調整する力が備わっているので、アルカリ性である事は逆に良かったりもするのですが(肌のコンディションによっては良くない場合もあります。)、髪の毛は自力でphを調整出来ないため酸リンスを利用して弱酸性に戻さなければコンディションに大きく影響が出ます。

 

使用感を考えるとキャリアオイルの含有率の高い石鹸を使う事も重要です。

そしてなにより、ちゃんとした石鹸で洗う事が大事です。

日本だと石鹸=安全という風にとらえられがちですが、添加物の存在も忘れては行けません。石鹸のふりをした合成固形石鹸も沢山あります!

 

欧米と違いミネラル分の低い日本(地域によってですが)の水だと石鹸カスが出にくいのも日本で石鹸信仰が根強い理由でしょうか?

 

 

石鹸シャンプーのメリット

  • 界面活性剤の肌への残留を気にしなくても良い。
  • 成分がシンプルな物も多いので、比較的安全な物を選びやすい。

 

石鹸シャンプーのデメリット

  • 必要な洗浄力を発揮する為と石鹸カスを減らす為にphがアルカリ性もしくは弱アルカリ性である事。
  • 毛質・コンディションによっては酸リンスのあとにコンディショナーもしくはトリートメントが必要なので通常のシャンプーより手間がかかります。
  • 石鹸カスが髪に残るとゴワついた質感になります。石鹸カスによる頭皮・肌への影響も心配です。

 

 

 

シリコーン(シリコン)についても少し

強い合成界面活性剤を使用した商品が多いのには訳があります。

カラーリング・パーマなどをする事で毛髪のコンディションが落ちます。

普通に生活していても髪の毛のコンディションは落ちて行きます。

 

それを補う為にシャンプーだけも手触りの良くなるもの・洗いやすいものを求めます。

その多くはシリコンを含んだ物です。

トリートメントやアウトバストリートメント(オイルなど)にもシリコンを含んだ物が多いです。

シリコンにも種類・性質が色々あるので、すべてが悪いとは言いませんが、シリコンの中にはシャンプーでは落ちない皮膜力の強い物もあります。これが厄介です!!!

一般的なワックスやスプレーも同様です。美容室で行うトリートメントにも高確率でシリコンが含まれています。

*天然由来のオイルの中にも皮膜力の強い物(椿油など)があり同様です。

 

シャンプーしても落ちにくい物が髪の毛に蓄積すると強い合成界面活性剤を使わないと泡が立ちません。強いシャンプーを使うとパサつきます。パサつきを楽に抑える為にシリコンを使います。

 

この残念な繰り返しが非常に多いです。

*ノンシリコンのシャンプーでも強い合成界面活性剤を使用した物も多いのをお忘れなく。

 

ムクロジでは

シリコンを落とす為にヘアクレンジング(イオン分解系のシリコン除去剤もしくはオイルクレンジンング)をする事もあります。宣伝の様ですが無料ですから!必要無い人にはしてません。

これで毎日強いシャンプーを使わなくて良くなります。

もちろんコンディションを安定させる為にはトリートメントも必要ですが・・・。こっちは宣伝です。

 

 

最後にもう一つ注意点を

厳しい基準をクリアしたオーガニックのシャンプーだから単純に良いという訳ではありません。

植物のパワーが強ければ強いほど肌の刺激にもなります。植物アレルギーもあります。

合成香料は論外ですが、シャンプー・石鹸に含まれている精油も刺激になる場合があります。

アトピーなどの皮膚疾患の症状が強い方は肌の事を第一に考えて、アレルギー物質の含まれていないちゃんとした無添加シャンプーを選んだ方が良いと思います(石鹸は弱アルカリ性のためおすすめしません)。

 

 

気づけば、ついつい長々と書いてしまいました・・・。

 

最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございます。

 

ちょっとややこしかったかもしれませんが、毎日使うシャンプー選びの参考になればと思います。

 

mukorossi 奥川

 

 

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